秋田市内の教諭が、児童の成績の入ったUSBを紛失したと大騒ぎ。しかしなぜそんなものを持ち帰って家で成績をつけようとしたのか、理解できない人は案外多いのかもしれない。

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(写真:フォトAC)

記事

市立中の女性教諭、生徒の成績入ったUSB紛失…自宅で成績付けようとして気づく
(2022.03.20 読売新聞)

www.yomiuri.co.jp
 秋田県北秋田市教育委員会は18日、市立中学校の女性教諭が生徒の名前や学習成績などの個人情報を保存していたUSBメモリーを紛失したと発表した。データの外部流出は確認されていないという。何人分の情報なのかは学校の特定につながるとして公表していない。

 市教委によると、教諭は2月4日、USBをバッグに入れて帰宅。自宅で成績を付けようとしたが、USBが見つからなかったという。佐藤昭洋教育長は「生徒や保護者の信頼を損ない、おわびする」と陳謝した。

 

 世のサラリーマンで、仕事を家に持ち帰ってやるという人はどの程度いるのだろう?
 多くの企業は組織として仕事をしているから個人が持ち帰ってということはそうはないと思う。終わらない仕事は会社でやれば残業手当もつくし、目に見えるから評価にもつながる。それを家に持ち帰ったのでは元も子もない。


 さて、そうしたことを前提に、記事の、
「教諭は2月4日、USBをバッグに入れて帰宅。自宅で成績を付けようとした」
 この部分を世間の人たちはどう理解するか。
「この教諭、能力がないことがバレないように、隠れて仕事をしようとしたな」
とでも思うのだろうか。あるいは、
「よほど人間関係に問題があって学校にいられないのかもしれない」
「勤務時間内に仕事が終わらないなんて、だから教師はダメなんだ」
「教員の能力低下が言われて久しいが、ここまで落ちているとは思わなかった」
 そんなふうに考えるのかもしれない。


 そう言えば私自身が小中学生のころ、長期休業の直前に1週間程度の半日日課があった。忘れていたが人々は「あれは子どものためではなく、先生たちが成績をつけるための半日休みだ」と噂し合ったものだ。 

 しかしもちろん現代では許されない。”子どもが1週間も半日日課で帰ってくるなんて! その時間の子どもの面倒は、誰が見るのだ”と、地方議会議員まで動員しての反対運動が起こるに違いないからだ。