キース・アウト

マスメディアはこう語った

文科省がエリート教育を全国に広めたいらしい

今朝の新聞によると、中高一貫教育で中学段階の生徒に高校の教育課程を履修できるようにするという。
文部省が、「『一部の私立のような進学を目的とした学校とはしない』と強調している」のに対し、
新聞は「教育課程の弾力化は、進学校への道を開くことにもなり議論を呼びそうだ。ゆとりや個性重視の実現をうたいながら、『結局は私立の進学校に対抗するものになるのでは』と懸念が強まることも予想される」と心配する。
だがキミたちの不安は杞憂だ。文部省は公立を私立に対抗させようなどと微塵も思っていない。
日本の官僚はそんなチンケな連中ではない。

この方針のねらいは、大都市に集中しているエリート教育を全国に広げ、結果として今の数倍のエリートを確保することなのだ。

優秀な生徒にとって中高で二重に学ぶことは大変なロスであり、6年間に学ぶことを3年~4年で学習することは、他の勉強をするための膨大な「ゆとり」を生み出すことにつながる。
そもそも「個性重視」という以上は「勉強ができる」という個性も重視しなくてはいけないのは理の当然だった。
「ゆとり」と「個性重視」は、そう読み解くのだ。

ン?そんなこと知ってた?
そうだろう、私もキミたちが知っていることを知っていた。
知っていながらこうした記事にするからイラつくのだ。