体操服の「肌着禁止」は保護者の要望で始まったとは限らないが、体育のある日は肌着も持たせろと言われてウンザリする親も少なくないと思う。

f:id:kite-cafe:20210318113734j:plain(写真:フォトAC)

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体操服の「肌着禁止」、保護者の要望で始まった? 女優ツイートに注目も...川崎市教委「経緯は不明」
(2021.03.16  J-CASTニュース)

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    神奈川県川崎市立などの一部小学校で体操服の下の肌着を禁止していることについて、同県出身の女優・春名風花さん(20)が、保護者のクレームで禁止になったと自分の母親から聞いたとツイートして、話題になっている。

   春名さんの母親がどこの自治体の小学校のことを指しているかはっきりしないが、川崎市教委に一部小学校で肌着を禁止するようになった経緯などについて話を聞いた。

(ツィート写真略)

 

「汗をかいた肌着だと風邪をひく」との保護者の苦情で禁止に?

   肌着禁止が大きな関心を集めたのは、川崎市議会の予算審査特別委員会で2021年3月9日、山田瑛理議員(自民)が「多くの子どもが『嫌』と言っている」と問題提起したことがきっかけだ。

   市教委側は、そのような指導はしていないものの、運動後の汗で体を冷やさないようになどの健康面の配慮から、主に低学年で肌着を禁止している小学校が一部であることを認めた。これに対し、山田氏は、体育後は新しい肌着に着替えられるはずだと肌着禁止を止めるよう訴え、市教委も、見直しも含めて検討していく考えを示した。

(以下略)

 

 こんなことを特別委員会で話題にすることもないと思うが、今や、

「学校にはかなりの数の小児性愛者が教諭として入り込んでいて、そのうちの一部は他の行政区ですでに処罰されたにもかかわらず、免許の再取得で続けているらしい」

といった神話がはびこっているため、こういうことになったのだろう。

 多くの人たち、殊に女の子の保護者の一部は本気で学校を恐れている、そう考えると切なくもあり、教師たちにとっては屈辱だ。
 

【学校にとって大した問題ではない】

 いずれにしろ「小学生の肌着禁止は、体操着の上から子どもの裸を想像したい教師たちの発案」「男性教員が女子児童が下着を着用していないか確認、胸の発育状況なども目視している」とまで言われて続けるほどのことでもない。こんなきまりは早晩、廃止すべきだ。

「体育のある日は必ず肌着も持たせてください」と言われ、「たびたび肌着を忘れるので〇ちゃんはとても困っています」と連絡帳に書かれたりする親はウンザリするかもしれないが、市議会やマスコミで問題になるほどの重大事、せいぜい気を張って頑張ってもらいたい。

 

【発端はおそらくこうだ】

 さて、小学校低学年の肌着禁止については、必ずしも保護者のクレームが始まりということでもないと思う。

「子どもは汗かきではない、汗腺は密になっているだけで大人と数は変わらず、それぞれ汗腺の発汗能力は大人の半分程度しかない」

 といった話もあるが、身長が大人の半分なら表面積は四分の一、その四分の一の面積から大人の二分の一の汗が出てくるとすると見た目は2倍の汗になるだろうとか、

 いやいや身長170㎝の大人と80㎝の子どもを比べたら、地表面により近い子どもの方が2度近く高い気温のところで活動しているわけだから余計に汗をかくだろうとか、

 いろいろ言い方を考えてみたが、結局、経験的に、どう見ても夏の体育の授業では子どもはびしょ濡れになる、特に低学年ではそうだ、と言うに留めておく。さらに言えば子どもは体温調節が下手くそですぐに発熱し、すぐに下がる。したがって木陰に入っただけで寒いほどに冷えてしまうことがある。特に乾燥した地域ではそうだ。――と付け加えておこう。

 その様子を保護者のひとり、あるいは教師のひとりが見て、これはたいへんだ、体育が終わった後はできるだけ早く乾いたものを着せたい、そう考えたときにすべてが動き出す。おそらく今から何十年も前、小学生の体の発達が今ほど早くなかった頃のことだと思う。

 保護者、あるいは教員でも養護教諭あたりから提案されると、まさか将来、教師の性犯罪と一緒に論じられるとは思わないから一般の教諭も賛成してしまう。

 ひとつの学校でそれが始まると、教員やPTAの研修会を通して、あるいは教員の異動によってじわじわと全国に広まる。保護者の方が先に気がついて、学校に申し入れをすることもある。 

 おそらくそれが春名風花さんの言う「クレーム」の正体だろう。クレームではなく提案だ。学校のきまりいくつかは、同じ流れで決まってきたからまず間違いない。子どもを守ろうとする親心は校則になりやすい。

 【子どもの嫌がることはやめた方がいい】

 いずれにしろ初めに言った通り、何が何でも守らなければいけないきまりでもない。

「多くの子どもが『嫌』と言っている」

 それが理由なら、これからは毎日の宿題とか、メニューを自由に選べない給食とか、マラソン大会のようなシンドイ行事とかについても見直す(やめる)方向で考えていくべきだろう。