キース・アウト

マスメディアはこう語った

メディア評論

全国の公立小中学校・高校が休校になり、しかし、もしかしたらそれでも子どもを預かってもらえるのかもしれない。

北海道で道内の小中学校が休校になるというので大騒ぎをしていたら、 政府が全国の公立小中学校・高校を春休みまで休校にすることに決めてしまった。 大阪市はそれでも休みの取れない家庭のために、子どもを預かってくれるという。 授業も特別活動もないのに…

子どもが持ち込んだスマホで盗撮したら、学校が謝れ!

スマホを容認すればさまざまに大変なこともあるが、なんとか頑張ってくれ。ただし教員の働き方改革。勤務時間は増やしちゃだめだよ。と文科省は言った――のかもしれない。 記事 複数の男子生徒 中学校内で盗撮 生徒間で画像売買も 奈良 生駒 (2020.02.11 N…

京都市もまた、教員の働き方改革に真剣に取り組み始めた。ただし仕事を増やすことも忘れていないらしい。

教員の働き方改革に京都市もまた真剣に取り組み、 夜は7時に電話を切り、教師の意識改革も強く訴えている。 ただし同時に、京都市は授業日数を増やし、 小学1年からの英語活動や小学4年からの長期宿泊学習など、 独自のカリキュラムにも熱心に取り組ませ…

神戸市教委が「学校業務見直しの指針」を発表したが、必要なものを減らし、どうでもいいものを残すという錯誤は、どうして起こるのだろう。

授業時数の確保と教職員の負担軽減のために、 神戸市教委が業務見直しの指針を出した。 しかしよくもまあここまで、 やめてはいけないものをやめ、 やめた方がいいものを残す計画が立てられたものだ。という話。 記事 神戸市、教員の業務軽減 動物飼育を縮小…

時間割に入るはずのない英語やプログラミングを入れると、学校がガタガタになる様子が目で見えるようになってきた

もう満杯の小学校のカリキュラムに、 さらに新しい内容を盛り込む。 そうなると、何かをつぶすか、何かをいい加減にするか、 あるいはあれもこれもグチャグチャにするしかない。という話。 記事 15分×3日=授業1コマ 新年度から授業数増 時間確保に「モジュ…

元文科官僚が「不登校は学校に責任がある」と言っているけど、この人、在職中は何をしていたのだろう?

文科省の元官僚が、不登校の原因は現在の政権が右傾化して、上から抑えつけるような“押し付け道徳”を復活させたために、学校が居心地の悪い場所になっているからだ、と言っている。百万歩譲ってそうだとしても、それは学校の責任ではないだろう。という話。…

小学校英語やプログラミング学習のために、今から学習塾に入れる親や祖父母がいるらしいけど、馬鹿らしいからやめなさい。

小学校英語とプログラミング学習のために今から塾に行く、そのための教育費がかさんで大変だという記事。 しかし爺ちゃん・婆ちゃん、孫に”転ばぬ先の杖”を渡してはいけない。 あんなもの、大して役にも立たなければ大変でもない。 それにしても政府・文科省…

理想の学校はだれもが目標としていいものではない

理想の学校、理想の管理職、理想の教師を語るとき それが真面目に努力すれば、だれでも達成できるものかどうかは決定的だ 凡人が下手に手を出すと大やけどをする しかもその被害の大部分は児童生徒が背負うことになる ゆめゆめ安易に真似することのなきよう …

教員採用試験:どうやら他県の教員志望を奪い合う時代が来たらしい

教員不足もいよいよ極まって、他県の教員志望を奪い合う時代が来たようだ。 全体の均衡を考えずに自分の県だけを大事にする――日本でも教育のトランプ現象が起こり始めたのかもしれない。 ほんとうは魅力ある職場づくりで志願者を増やすべきないのに。 記事 2…

学校教育には、しんどくてもやらなくてはならないことがたくさんある

教師がしんどい、子どもの一部がしんどい、だから宿泊行事はやめようと、それでいいのか? 必要性が感じれない、教育効果が見られないという話もあるが、それは宿泊行事に対する考え方が間違っているからだ。 九九を覚えさせるのがたいへんだから、九九が覚…

東日本大震災の津波で被災した石巻市立大川小学校の裁判が終わった

東日本大震災の津波で犠牲になった石巻市立大川小学校の遺族が損害賠償を求めた裁判に決着がついた。 最高裁は石巻市と宮城県の責任を認めて、およそ14億3600万円の支払いを命じたる高裁の判決を支持したのだ。 長かった裁判が終わり、せめてこれが遺…

常識的に考えてありえないことは、実際にありえない

教師による教師のいじめという極めてありえないような話が世間に広まっている。 しかし、常識的に考えてありえないことは、学校でもありえないのだ。 そこには報道から漏れた何かがある。 という極めて常識的な話。 2019.10.09 教員4人が同僚にいじめ 「羽…

「学校の働き方改革は、学校と教員と地域とPTAを潰すことにしかならない」という件について

ものを知らない人 あるいは半可通は どうしてこうも尊大になれるのか 学校の働き方改革は 校長の裁量と教師の意識改革で果たせる ――そう考えているだけでもうおしまいだ 竹やりと大和魂でアメリカの物量に対抗しようとした あの七十数年前とまったく変わって…

学校の先生は、“言葉のできない外国籍の子どもに日本語のIQテストをしているらしい”と考える愚かしさ

特別支援学級に在籍する外国籍児童が有意に多い――それは統計的事実だ。日本語が理解できないため知能指数(IQ)検査の結果が低く、知的障害などと判断された可能性がある――それは勝手な憶測だ。そんなアホな憶測をした「専門家」とは誰なのか?なぜ直接学校…

清掃の時間の、子どもがおしゃべりをする権利を保障しろという愚かな提言について

子どもたちが掃除や給食の時間にダラダラおしゃべりして過ごしていては、時間がいくらあっても足りないという本音は分かります。 でもそんな理由で、ただでさえ少ない子どもたち同士のコミュニケーションの機会を学校が奪ってしまってもいいのでしょうか。――…

不登校の原因は「いじめ」と「教師」でなくてはいけないという文科省の判断

学校から報告される不登校の原因が信じられないから 直接 子どもに聞き取り調査をするという 経験を積んだ教師の観察・判断より 子どもの自己分析の方が信じられるようだ しかし子どもは、ボクの不登校は家庭のせいだと答えるだろうか? 勉強が分からないか…

学校がはっきり言わない「箸の持ち方を直した方がいい」ほんとうの理由

「お箸の持ち方がおかしい。お嫁にいけないよ」などと簡単に言わず親はきちんと説明しなくちゃいけないかもな言わずもがなのことも言わないと 親は分かってくれない何でもかんでも説明するのが これからの学校だかもしれない というお話。 --------…

『母親を「ババア」「お前」と呼ぶ。フツーの高校生』

3世帯家族なので誰が買ってきたか分からないのだが、部屋の隅に「サンデー毎日」(2月6日号)が落ちていたのでパラパラとめくり始めたら、『母親を「ババア」「お前」と呼ぶ。フツーの高校生』と言う記事が出てたので紹介する。 それによると、母親を「バ…

社説「どうつくる『開かれた学校』 」

ときどき私は、マスコミは本気で教師に喧嘩を売ってるんじゃないかと思うことがある。2月3日付の中日新聞の社説「どうつくる『開かれた学校』 」などその典型だ。 「学級崩壊」や子どもたちの荒れに対処するには、保護者や地域住民との協力関係が欠かせない…

文科省がエリート教育を全国に広めたいらしい

今朝の新聞によると、中高一貫教育で中学段階の生徒に高校の教育課程を履修できるようにするという。 文部省が、「『一部の私立のような進学を目的とした学校とはしない』と強調している」のに対し、 新聞は「教育課程の弾力化は、進学校への道を開くことに…

中学生が殺されて、心配されるのは「学校の開放」が後退することだという

成人の日、あちこちのTVニュースを見ているうちにいきなり切れて、こんなコンテンツをつくってしまった。 大人げないことである。しかし無用のものはいつかなくなっていくものだ、このまましばらく放っておこう。 昨年末、京都の小学校であまりにも残酷な犯…

新成人諸君!! おめでとう!

新しい世界に旅立っていく君たちに、SuperTは心よりの哀悼の意を表する。 可愛そうに君たちの多くは、新成人としての十分な力をつけてもらえることなく20歳を迎えてしまった。 それは君たちの罪ではない。 今日のニュースはどれを見ても君たちの仲間の無作法…